お知らせ:2007年より活動してまいりました馬喰町ART+EATは、2019年4月26日をもって閉廊いたします。
みなさまの長い間のあたたかいご支援・ご愛顧にスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

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イベント

竹内淳子展 Territory

日程:2016.3.29(火)〜4.16(土)

- 火・水 11:00~19:00(L.O. 18:30)
- 金・土 11:00~21:00(L.O. 18:30)
- EAT time 11:30~18:30
(14:00までドリンクサービスあり)
- 日・月・木・祝休廊
- 最終日17:00まで

個展DM2016_ページ_1

<偶然出会う風景の中に自分を見つけるということ>

なぜか理由は分からない。
ただ何となく目に映るシーンに惹かれてシャッターを押す。
写っているのは、食べ散らかした食卓。
荒れた庭。
午後の日差しが差し込む車両。
あるいは見晴らしのよい公園で思い思いの時を過ごす無関係な人々……

竹内は、そのようにして撮影した写真を元に、写実的に絵を描く。
目の前の光景をあるがままに写した写真を、キャンバスに写すという「伝言ゲーム」のような作業。
写真に写っている人や物の配置、それぞれの形や色、光と影をていねいに写し取るうちに、絵は元の写真からどんどん離れ、変容していく。

竹内は、絵を描く前に、写真を撮った場所にもう一度行ってみるという。
「実際に同じ場所に立つと、ゴチャゴチャしていると思った場所はただの縦長の空間で、そこに現れては去っていく人達に、自分は惹かれていたのだと知ったりする。そうやってもう一度写真を見ると、新しい情報が見えたり、いらないものが見えたりする。その感覚をまたスケッチしてみる」。
そういう作業を繰り返してから、絵を描き始めるのだという。

日常のひとこまを切り取ってキャンバスに定着させたはずの竹内の作品には、白日夢のような非現実的で不思議な浮遊感がある。
少し不気味で不安感が漂う。
そこにみずみずしい心の震えがある。

自分が見ている世界を俯瞰して見ているもう一人の自分。
偶然や無意識と見えることの中に立ち現れる自分は、自分であって自分でないのか、あるいはそれこそが自分なのか分からない。
しかし、そのはっきりしない、不確かな、はかない自分を何とか捉えようとすることでしか、自分以外の人間を理解することもできない。

「絵を描くことを通してひと(他人)とつながれたら、、、」
それは、さまざまな幻影が崩壊した後の世代に属する竹内が灯す、秘めやかな希望の光のように思える。

竹内淳子 takeuchi junko

1982年  静岡県生まれ
2005年  多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
2007年  多摩美術大学大学院美術研究科博士課程絵画専攻卒業

グループ展
2001年~ 「oiai美術展」(静岡クリエート浜松)
2003年  「ままにてん」(吉祥寺ギャラリー/吉祥寺)
2005年  「SORAPROJECT」(exhibit Live/銀座)
2010年  「馬喰町ART+EATスタッフ展」(馬喰町ART+EAT/馬喰町)
2013年  「8人の絵本展」(ギャラリールデコ/渋谷)

個展
2010年  「走馬灯のように」(GALLERY b.TOKYO/京橋

 

web

空豆とさやえんどうのあるテーブル

キャンバスに油彩 F30

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