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イベント
桃山晴衣『にんげんいっぱい・うたいっぱい』出版記念展
日程:2016.4.19(火)〜30(土)
◎関連イベント:【特別企画】桃山晴衣のいのちとうた トーク&ライブ
- 火・水 11:00~19:00(L.O. 18:30)
- 金・土 11:00~21:00(L.O. 18:30)
- EAT time 11:30~18:30
(14:00までドリンクサービスあり)
- 日・月・木・祝休廊
- 最終日17:00まで
- 4/22,23はイベント準備のため14:00でギャラリーを閉めさせていただきます。
中世の歌謡集『梁塵秘抄』の源流を探り、「日本の音」「日本のうた」を求め創造し続けた希有な音楽家・桃山晴衣。
本展覧会では、著作タイトルが示すように、桃山晴衣の多彩な人々との交流と、三味線による、うた・語りの飽くなき探求の軌跡を、写真パネル、遺品、映像、音源等で紹介いたします。
特別企画として、彼女と関わりのあった人たちを迎えての貴重なトーク&ライブ「桃山晴衣のいのちとうた」を開催いたします。
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東京大空襲を子供のときに体験し、敗戦後の日本社会の急激な様変わりを目の当たりにしてきた桃山晴衣は、とりわけ六十年代からの高度経済成長に伴い、自然から乖離してゆく近代生活によって感性の所在をなくしていく日本人に向けて伝統文化の大切さを、絶えず自問自答しながら、音楽活動を通して訴えてきた。その彼女の理想とした日本の伝統文化が因習的で創造性のないものではないことは、桃山の遺稿『にんげんいっぱい うたいっぱい』が物語っている。
<個の充足と隣人を受け入れるやわらかさ>
古曲、長唄、端唄、小唄、復元曲、明治大正演歌、梁塵秘抄、今様浄瑠璃と、縦割りの邦楽界を飛び出し、多岐にわたる日本音楽を身につけ、その独創的な実践を通して、日本人の豊かな感性を伝えてゆくと同時に、ピーター・ブルックやデレク・ベイリー、ピナ・バウシュなど世界のアーティストとも創造的な交流をはたしてきた。
(桃山晴衣『にんげんいっぱい うたいっぱい』の土取利行あとがきより)
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※お知らせ※
桃山晴衣遺稿集『にんげんいっぱい うたいっぱい』は現在制作中となっております。刊行予定は5月末〜6月初めとのことです。本展覧会では、予約を承っております。
また、『にんげんいっぱい うたいっぱい』制作プロジェクトとして、制作支援のお願いをクラウドファンディング・サイトの「GREENFUNDING」にて開始いたしました。この制作に一緒に参加し、最高の本づくりに共感してくださる方を募集いたします。支援に対するお返しには「巻末クレジットへのお名前の掲載」「未収録の座談会のミニブック」など4プランを用意しています。「GREENFUNDING」のページをご覧ください。企画秘話や制作中のレイアウト、束見本の写真も多数掲載しています。ぜひご協力をお願いいたします。(工作舎より)
『にんげんいっぱい うたいっぱい』制作プロジェクト クラウドファンディングページhttps://greenfunding.jp/miraimakers/projects/1500
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農について たえず変化している自然を感知し、共に感応すること(桃山晴衣)
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桃山晴衣オフィシャルサイト http://homepage3.nifty.com/ryukogakusha/index.htm
土取利行オフィシャルサイト http://homepage2.nifty.com/w-perc/
【特別企画】桃山晴衣のいのちとうた トーク&ライブ
特別企画のトーク&ライブは盛況に終わりました。ありがとうございました!!展覧会は30日(土)17:00まで。
①4月22日(金)開場18:00 開演 19:00(終演予定21:30)
予約:3500円(1ドリンク付き)/当日:4000円 定員60名
【一部】トーク「桃山晴衣と於晴会」
遠藤利男(日本エッセイストクラブ理事長)× 木村聖哉(作家)
【二部】ライブ「梁塵秘抄&建礼門院(大原御幸)」
安田登(謡)×土取利行(三味線、ウード、エスラジ・歌)
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②4月23日(土)開場16:00 開演 17:00(終演予定20時頃)
予約:3500円(1ドリンク付き)/当日:4000円 定員60名
【一部】トーク「添田唖蝉坊・知道の演歌と桃山晴衣」
中村敦(神奈川近代文学館)×土取利行(音楽家)
【二部】ライブ『添田唖蝉坊・知道を演歌する』
土取利行(歌・三味線)×岡大介(カンカラ三線・歌)
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- ・お申込みは電話(03-6413-8049)、メールにて承ります。
- ・必ず、①参加希望イベント名と日にち②お名前 ③人数 ④ご連絡先をお知らせください。
- ・メールにてお申し込みの場合は、こちらからの返信メールをご確認いただいた時点でご予約が完了致します。
- 数日たっても返信が無い場合は、お手数ですがお電話にてお問い合わせ下さいませ。
- 「お申し込みメール」「返信メール」ともイベント当日まで保存していただくようお願い申し上げます。
- ・キャンセルは、1日前からキャンセル料(全額)が発生致します。ご了承下さいませ。
桃山晴衣(ももやまはるえ)
1939年東京生まれ。
大叔父に吉住慈恭、祖母に宮薗千林、幼少から三味線を始め20才で桃山流設立。
63年より人間国宝四世宮薗千寿のただ一人の内弟子となり宮薗節の奥義を極める。
71年より邦楽界を離れ独自の三味線弾き唄いの世界を展開。
この時期、添田知道から本格的に明治大正演歌を学ぶ。
80年「梁塵秘抄」を作曲し話題を呼ぶ。
87年土取利行と郡上八幡に「立光学舎」を設立し活動を共にする。
90年代は今様浄瑠璃三部作を創作。
2008年逝去。
◯著書
『恋ひ恋ひて・うた三絃』『梁塵秘抄うたの旅』
◯CD
『弾き詠み草』『梁塵秘抄の世界』『鬼の女の子守唄』(ビクター:中村とうようプロデュース)、『林雪〜三味線復元曲』『夢二弦唱』
『夜叉姫』『うたづくし〜小唄・端唄』『梁塵秘抄ライヴ’81』『婉という女』
桃山晴衣オフィシャルサイト http://homepage3.nifty.com/ryukogakusha/index.htm
土取利行(つちとりとしゆき)
1950年香川県生まれ。
70年代より近藤等則、坂本龍一らと活動し、75年に渡米。
ミルフォード・グレイブス、デレク・ベイリーなど海外のインプロバイザーと演奏。
76年よりピーター・ブルック劇団で30年間にわたって演奏家、音楽監督として活躍、「マハーバーラタ」「ハムレット」「ティエルノ・ボカール」など。
87年桃山晴衣と「立光学舎」設立。
「縄文鼓」「銅鐸」「壁画洞窟」など古代音楽を演奏。 近年は桃山の三味線で明治大正演歌ライブを開始。
◯著者に『縄文の音』『壁画洞窟の音』、翻訳に『神秘の音』
土取利行オフィシャルサイト http://homepage2.nifty.com/w-perc/
遠藤利男(えんどうとしお)
1931年東京生まれ。
日本エッセイストクラブ理事長。 東京大学フランス文学科卒業。
NHKでディレクター、プロデューサーとして、数々のラジオやテレビのドラマ制作に携わったのち、NHK理事・放送総局長、NHKエンタープライズ社長を歴任した。70年代、桃山晴衣の「於晴会」主要メンバーとして関わり、『婉という女』の作詞も手掛けた。
木村 聖哉(きむらせいや)
1940年、大連に生まれる。
同志社大学文学部社会学科卒業。
大阪労音事務局、話の特集編集室を経て、フリーライターに。
著書に『添田唖蝉坊・知道』(リブロポート)など。
70年代、桃山晴衣の「於晴会」主要メンバーとして関わる。
安田登(やすだのぼる)
1956年千葉県銚子市生まれ。
高校時代、麻雀とポーカーをきっかけに甲骨文字と中国古代哲学への関心に目覚める。
高校教師をしていた二五歳のときに能に出会い、鏑木岑男師に弟子入り。
能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。また、公認ロルファー(米国のボディワーク、ロルフィングの専門家)として各種ワークショップも開催している。
◯著書
『能に学ぶ「和」の呼吸法』(祥伝社)、『身体感覚で「論語」を読みなおす。』『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。』(以上、春秋社)、『身体能力を高める「和の所作」』『異界を旅する能 ワキという存在』(以上、ちくま文庫)など多数。
岡大介(おかたいすけ)
1978年東京生まれ。
吉田拓郎に衝撃を受けてギターの弾き語りを始め、フォーク歌手の高田渡から明治大正期に流行した社会風刺の演歌(演説歌)の存在を教わる。沖縄の三線の代用品であるカンカラ三線を手に、演歌師の代表的存在である添田唖蝉坊(あぜんぼう)・知道(ともみち)親子の作品を中心に歌い、テレビや新聞各社など各メディアから注目を集めている。日本初のレコード会社専属作曲家となった演歌師・鳥取春陽をテーマにした3rdアルバム「かんからそんぐⅢ~籠の鳥・鳥取春陽をうたう~」を昨年リリース。都内を中心に演芸場、流し、祭り、イベント出演など全国で活動中。日本の古き良き曲と唄声を今に伝えるべくうたう。