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イベント

ジェロニモたちの偶景 出演:今福龍太ほか

2015年8月7日(金)17:30~20:00 ※開場17:00

《ことばのキャンプファイアー》                  ジェロニモたちの偶景 出演:今福龍太ほか

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文化人類学者、今福龍太の新著『ジェロニモたちの方舟』をめぐって、抵抗の焚火を囲んで次々と繰り出される6つのストーリーテリング=希望の物語。

ジェロニモ

2015年8月7日(金)17:30~20:00 ※開場17:00 ¥2000(1ドリンク+特別冊子付き)

 

もはやアメリカにおいて、原初的叛乱者としてのジェロニモ直系の民族的系譜は途絶えたかもしれない。国家の同化圧力は、あまりにもみごとに、アメリカン・イデオロギーにたいする本質的な叛乱の芽を、摘み取ってきたからである。国家への従順と忠誠を条件に、庇護と自由をあたえるという欺瞞的な人民管理政策は、経済的な懐柔と、テクノロジーによる監視技術の進展によって、ますます巧妙さを増しているともいえる。だが本書が群島的な旅のなかで考察してきたように、アメリカなる原理がグローバルな波に乗って世界を覆い尽くすほど、かえってジェロニモの情念は無数の場所に散布され、流亡し、あらたな抵抗の拠点を築いてきたのである。だからこそ信じねばならない。方舟にのって洪水を逃れたジェロニモたちが、その流謫の境涯のなかで、原初的叛乱を企てる未来の子供たちの体内に、青い血流をふたたび溢れさせるであろうことを。
    ── 今福龍太 『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015)より

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今福龍太 Ryuta Imafuku
文化人類学者・批評家。メキシコ、キューバ、ブラジル、アメリカ南西部、奄美群島などに沈潜しつつ混合体と群島のエシックスを探究。著書に『群島-世界論』『ミニマ・グラシア』『薄墨色の文法』(岩波書店)等。近刊に『わたしたちは難破者である』(河出書房新社)。

真島一郎  Ichiro Majima
社会人類学者。西アフリカ民族誌学
専攻。コートディヴォワールで調査研究。編著に『誰が世界を翻訳するのか──アジア・アフリカの未来から』(人文書院)『20世紀〈アフリカ〉の個体形成』(平凡社)等。近年はセネガル庶民の言葉「ニョン・ファル!(仲間じゃないか!)」に秘められた力の奥行きについて想いをめぐらす。

中山智香子Chikako Nakayama
経済史家、社会思想史家。ウィーン大学にて経済学を修める。著書に『経済戦争の理論──大戦間期ウィーンとゲーム理論』(勁草書房)『経済ジェノサイド』(平凡社新書)等。世界を席巻する新自由主義経済の万能の神話を批判し、前にただ進むのではなく、変だと思ったら立ちどまる「デクノボー」的な生き方を、311以後の社会倫理の指針として掲げている。

水島英己 Hidemi Mizushima
詩人。奄美、徳之島生まれ。詩集に『今帰仁で泣く』『樂府』『小さなものの眠り』(思潮社)。この時計が/古くて新しい時を刻みはじめる/それよりも重要なことはない/ぼくは時と握手する/セント・オーガスティンが顔をそむける/その違和のなかを歩くしかない…。

中村隆之 Takayuki Nakamura
カリブ海フランス語文学専攻。著書に『カリブ-世界論』(人文書院)、訳書にエドゥアール・グリッサン『フォークナー、ミシシッピ』(インスクリプト)J.M.G.ル・クレジオ『氷山へ』(水声社)等。マルティニックの詩人・思想家グリッサンの群島ヴィジョンの可能性を現代日本社会の政治・文化的窮地に向けて媒介する新進気鋭の研究者。

新井高子 Takako Arai
詩人。詩集に『タマシイ・ダンス』『ベットと織機』(未知谷)。詩と批評の雑誌『ミて』編集人。言葉の肉体性、音響的な遊戯性、共同体的違和性を諷刺の効いた異語に乗せ、現代社会の説話を追求する。腹のなかで飼うことにするヨ/砕いて、/噛みしめた苦虫だから、/飲み込ンじまオ/やがて蛾を吐き出そうとは 思わナイ/蝶になって飛ぼうとも…。

竹田信平 Shinpei Takeda
アーティスト・映像作家。メキシコ・ティファナとドイツ・デュッセルドルフを拠点に制作。南北アメリカ在住の被爆者の証言を収集し、それを素材として映像やインスタレーション作品を手がけている。著書に『α崩壊』(現代書館)。本年8月に長崎県美術館にて個展「アンチ・モニュメント」を開催。

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