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2007.10.31(土)馬喰町ART+EATオープニング記念蓜島庸二の割れ茶会 VOL.1 「予兆そして破壊と再生」

現代美術家、蓜島庸二さんによるパフォーマンス、「割れ茶会」第1回め、先日無事終了いたしました。来てくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
「金継ぎ」という伝統的な修復技術によって再生した割れ茶碗ばかりを用いたちょっと風変わりな茶会、「破壊と再生」をテーマに作品を制作し続けている蓜島さんならではの面白さでした。
当日は予想よりもたくさんの方からの予約があり、割れ茶碗の数が足りなくなってしまう、というハプニングがあったのですが、そのおかげ(?)で、割れていない茶碗でお茶をサービスされると残念、という価値の逆転現象が起こっていました!
さてこの茶会、今後もさまざまなゲストを迎えて第2、3回と開催したい、と思っています。次回開催は来年になりそうですが、ぜひお越しください。
席主:武 眞理子
- 床:絵画「クローンド・ビーナスの押し花」蓜島庸二作
- 花:季のもの
- 花入れ:「茶碗のオブジェ」里中英人作
- 茶碗=1小野哲平作、金継ぎによる再生
- 茶碗=2水谷渉作「黄金伝説」金継ぎによる再生
- 茶器=メキシコの薬壷
- 水差し=時代塩壷「亀卜」金継ぎによる再生
- 卓:井藤昌志作
- 炭:リンゴの枝、建築廃材の再生/制作は炭工房“勘”岩谷義弘
- 菓子器=小野哲平作銅鑼鉢
「わだつみの浦島の夢み」金継ぎによる再生 - 茶「泉の昔」
- 菓子:饅頭「温石」/山下敦子調製
以上

蓜島さんとお客さまの一期一会、展示棚を床の間に見立て、茶室の手前には蓜島さんの絵画作品も。

金継ぎにより修復された茶碗達、医者の元に患者が集まるように、蓜島さんの手元にはどんどん割れた器が集まってくるのだという。

蓜島さんが枝を削って漆を塗った作品、「庸二の楊枝」

蓜島さんの奥さま、山下敦子さんによる手作りのお菓子「温石」、絶品!