開設1周年(2008 年晩秋)に行った「すうぷ」のために・展は、ぱくきょんみさんの詩「すうぷ」をテーマとして、さまざまなジャンルの17 組の作家にご参加いただいた、まことに記念すべき展覧会でした。
会期中は、作品の展示と同時に、特別参加の「シェフ」が調理したスウプをみんなで食べながら、出展作品の1 つである組曲 <「すうぷ」のために> の演奏を楽しみ、ぱくさんの自作朗読を聴く会が何度か催されました。
また、岡﨑乾二郎さん、伊部年彦さんによるライブペインティング「スウプ皿にはスウプの絵を描く」には、たくさんの方々がご来場くださり、ご好評を博しました。
1篇の詩と、スタティックなアーツ& クラフツ、ライブなアートや音楽、そして「食」が響きあい、混じりあう、楽しい場所と時間を多くのみなさまと共有できた幸せ。その一部始終を、ドキュメントを本領とするカメラマン小林洋治さんが捉えてくれていました。
この記録を何らかの形にしたいとかねてより思っておりましたが、1年が過ぎてようやくいま実現できた次第です。
また、「すうぷ」のために・展を企画するきっかけとなったぱくきょんみさんの第一詩集『すうぷ』は、1980年に紫陽社から発行され、絶版となっていましたが、このたび発行元の荒川洋治さんのご好意により、馬喰町ART+EAT 出版部門のART+EAT BOOKS から復刊できることになりました。
鮮烈な言葉の力で、私に呼びかけてくれたこの詩集の復刊を手がけられたことは、ほんとうに大きな喜びです。
ポケットに入るコンパクトサイズに新装なった詩集『すうぷ』は、記録集『「すうぷ」のために』との2冊組みで、1月15 日に発行致しました。
※現在品切れ中です。
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