お知らせ:2007年より活動してまいりました馬喰町ART+EATは、2019年4月26日をもって閉廊いたします。
みなさまの長い間のあたたかいご支援・ご愛顧にスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

About us

馬喰町ART+EATについて

馬喰町ART+EATのコンセプト

わたしは長年、本や雑誌の企画・編集・デザインの仕事に携わり、またその延長線上でアートやパフォーマンスのイベント制作に参加してまいりました。その間、幾度となく、人と人とが出会い、互いに影響を与えあって、個を超えたより豊かで深い表現が生まれる現場に立ち会う機会に恵まれました。そんなとき、人は自分とは違う誰かの表現や行為を通して、より深く自分を知り、さらには自分を突き抜けてより普遍的な真実に触れる事ができるのではないかと感じてきました。また、人はほんとうは生まれながらに美しいもの、美しいできごと、美しい生き方を求める生き物なのではないだろうかと考えるようになったのです。

19世紀末イギリスからヨーロッパに波及したアーツ&クラフツ運動、「トイレットペーパーから墓石まで」王侯貴族のためではなく庶民のために美しくデザインしようとしたウィーン工房の仕事、簡素で健康な用の美を追求した日本の民芸運動も、ある意味では、人の暮らしを支えるモノに美を求める事で、人間が本来求めている美しい生き方、暮らし方に人々を立ち返らせようとしたムーブメントだったのではないかと思います。

人間にとってほんとうに美しいものとはなにか日々問いかける場所。その空間が気持ちよく、そこで流れる時間も、そこで結ばれる人と人の関係も美しい、そんな場所を作りたい。そこには生きるということの根源にある「食」の健やかな美しさ(美食ではなく)が欠かせません。ARTS & CRAFTS & FOODSをコンセプトとしたギャラリー+ダイナーというスタイルは、そのような考えから生まれました。

馬喰町ART+EATでは、安全でおいしい野菜を使ったフードメニューをご用意しています。ヘルシーなレバノン料理の中から、ホモス(ひよこ豆とゴマのディップ)、ババガヌーシュ(なすとゴマのディップ)、ラバン(ヨーグルトチーズ)などを組み合わせ、ピタパンを添えたワンディッシュは自信作。

このメニューを監修してくださった林のり子さんは、食研究工房の活動を通して、日本で最も早い時期からエコロジカルな問題意識と、持続可能な共生社会をつくるためのライフスタイルのモデルを提示されてきました。また、ブナ帯文化=縄文文化に日本人のルーツを置いた独自の食文化論は、自然と歴史に根ざした食の豊かさ、楽しさについていつも生き生きとしたイメージを伝えてくれます。また、レシピおよびオリジナルケーキの手作りは、日本中近東アフリカ婦人会のメンバーで、世界各地のおいしい料理を現地で研究し、現在は馬喰町ART+EATのフードプロデューサーを務める小川美穂の手によるものです。

いま、人と人、人とARTが楽しく出会う食卓の為に、敬愛するお二人のお力添えを得て、フードメニューを提供できることは、馬喰町ART+EATにとって何より嬉しく誇らしいことです。ぜひ一度お越しください。

馬喰町ART+EAT代表 武 眞理子

ギャラリー空間

bae-img-gallery-01
bae-img-gallery-02
bae-img-gallery-03

先頭へ